Title
注文住宅の外壁を塗り壁したい!メリット・デメリット・種類を紹介
目標KWD:注文住宅 塗り壁(検索vol:20)
目次
新しい外壁材の登場にもかかわらず、塗り壁は伝統的な魅力に再び注目が集まっています。
特に左官職人の手仕事による美しい意匠性がその魅力の一つになります。
塗り壁の一般的なイメージとして漆喰壁や土塗り壁など、和風の塗り壁が挙げられますが、実は洋風の塗り壁も存在します。塗装の仕上げ方によって風合いを自在に変えられることも、塗り壁が人気な理由です。
本記事では、そんな塗り壁を検討している方へ、塗り壁のメリット・デメリットや種類をご紹介していきます。
「CTA」 \モデルハウス・見学会を開催中/ 塩尻・松本で注文住宅をご検討の方へ
|
外壁を塗り壁にするメリット
外壁を塗り壁にすると、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、外壁を塗り壁にするときのメリットを3つ紹介します。
こだわりのある外壁が仕上がる
外壁を塗り壁にすると、自分の好みやイメージに合わせて、色や質感、模様などを自由に選ぶことができます。塗り壁は、左官が手作業で塗っていくので、一つとして同じものはありません。オリジナリティの高い外壁を作ることができます。
デザインの幅が広い
塗り壁は、様々な建築様式に合わせることができます。和風や洋風、モダンやレトロなど、どんな雰囲気の家にも馴染みます。また、塗り壁は、外壁だけでなく、玄関や庭などのアクセントにも使えます。塗り壁を使って、家全体のデザインを統一することもできます。
耐火性・防火性が高い
塗り壁は、土や漆喰などの天然素材でできているので、耐火性や防火性が高いです。火災の際にも、燃えにくく、熱や煙を遮る効果があります。また、塗り壁は、湿気やカビにも強く、空気を浄化する作用もあります。健康や安全にも配慮された外壁です。
「CTA」 \モデルハウス・見学会を開催中/ 塩尻・松本で注文住宅をご検討の方へ
|
外壁を塗り壁にしたときのデメリット
外壁を塗り壁にすると、どのようなデメリットがあるのでしょうか?ここでは、外壁を塗り壁にするときのデメリットを2つ紹介します。
施工費が高い傾向がある
外壁を塗り壁にすると、施工費が高くなる傾向があります。塗り壁は、左官が一枚一枚丁寧に塗っていくので、時間や手間がかかります。また、塗り壁材も、一般的なサイディングやタイルなどに比べて、高価なものが多いです。塗り壁にすると、外壁の費用が約2倍になると言われています。
ひび割れが生じる可能性もある
塗り壁は、温度や湿度の変化によって、収縮や膨張を繰り返します。そのため、ひび割れが生じる可能性もあります。ひび割れが深刻になると、外壁の防水性や断熱性が低下したり、見た目が悪くなったりします。ひび割れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。
左官が行う壁塗りの手順
左官壁塗り(さかんかべぬり)は、日本の伝統的な建築技術の一つで、壁面に漆喰や灰汁を使用して仕上げる方法です。以下に、左官壁塗りの基本的な手順を示します。
- 下地処理:
- 壁の下地がしっかりと整っていることが重要です。不均一な場合は、補修を行います。また、下地にプライマーを塗布することで、左官材料との密着性を高めます。
- 型枠の設置:
- 左官壁塗りでは、特定の模様やパターンを作るために型枠を使用することがあります。型枠を設置することで、仕上がりのデザインが均一になります。
- 下塗り:
- 下塗りは、主に漆喰などの下地材料を塗る作業です。この層が基本的な壁の形状を作ります。漆喰は、石灰を主成分とする伝統的な左官材料の一つです。
- 中塗り:
- 下地が乾燥したら、中塗りが行われます。中塗りも漆喰を使用することが一般的で、これによって表面がなめらかに整えられます。
- 仕上げ塗り:
- 最終的な仕上げに漆喰や灰汁を用いて、目に見える表面の仕上げが施されます。この際、左官師が技巧を用いて模様や質感をつけることがあります。
- 乾燥:
- 各層の塗布が終わったら、しっかりと乾燥させます。乾燥時間は材料により異なりますが、しっかりと時間をかけて乾燥させないと、仕上がりが安定しません。
- 塗装または仕上げ:
- 塗り壁が完全に乾燥したら、必要に応じて塗装や仕上げを行います。これによって、耐久性や美観が向上します。
左官壁塗りは、日本の伝統的な建築物や茶室、庭園などで見られる美しい仕上がりを生み出す技術です。
フォームの始まり
左官職人に依頼するさいの注意点
前提として、手作業で行うので、塗り壁は職人の技術力に影響を受けます。
影響する範囲としては、以下が挙げられます。
- 建築デザイン:
-
- 左官職人の技術は、建築デザインにおいて特徴的な表面仕上げや模様を生み出すために使用されます。左官の技術は、建築物の外観や内装に独特の美しさと質感を与えるのに役立ちます。
- 伝統的な建築:
-
- 左官職人の技術は伝統的な日本の建築物に強く関連しています。寺院や古い家屋では、左官の技術が用いられ、その建築物の歴史や文化的な価値を表現しています。
- 景観デザイン:
-
- 庭園や公共スペースの景観デザインにおいても、左官職人の技術は重要です。塗り壁や石灰仕上げの技法は、日本庭園や和風庭園の美しさを引き立てる役割を果たしています。
- 持続可能性と自然素材:
-
- 伝統的な左官の技術では、天然の材料(例: 石灰、漆喰)が多く使用されます。これは環境に優しく、持続可能な建築に貢献します。近年、持続可能性が重要視される中で、左官の技術は再評価されつつあります。
- クラフトマンシップと職人文化:
-
- 左官職人はその技能を継承し、伝統を保ちながら技術を発展させています。クラフトマンシップや職人文化は、他の分野にも影響を与え、手仕事や伝統的な技能の重要性を強調する要素となっています。
塗り壁材の種類と特徴
塗り壁材には、様々な種類があります。ここでは、代表的な2種類の塗り壁材について、その特徴を紹介します。
土塗り
土塗り(つちぬり)は、土を主成分とした塗り壁の一種であり、伝統的な建築や住宅において広く使用されています。土塗りは、その自然な風合いや調湿性などから、環境に優れた建材として注目されています。以下は、土塗りの基本的な手順と特徴です。
漆喰
漆喰壁(しっくいかべ)は、漆喰と呼ばれる材料を主成分として作られた壁の仕上げ材です。漆喰は石灰を主成分とし、砂や麻などが混ざっています。漆喰壁はその特有の特性から、通気性や調湿性があり、美しい仕上がりとともに室内環境を改善する役割を果たします。以下は、漆喰壁の特徴やメリットについてのいくつかのポイントです。
「CTA」 \モデルハウス・見学会を開催中/ 塩尻・松本で注文住宅をご検討の方へ
|
|
外壁を塗り壁にするさいのパターン
漆喰壁に施されるぬりかべ(塗り壁)のパターンや模様は、職人の技術やデザインの好みによって異なります。これらのパターンは、建築物や部屋の雰囲気を演出するために用いられ、美しさや個性を引き立てます。以下は、一般的な漆喰壁のぬりかべパターンの例です。
- 磨りこみ模様(すりこみもよう):
-
- 漆喰を均一に塗り、その後に特殊な道具を用いて表面を磨り込むことで、光沢感や滑らかな質感を出す手法です。磨り込まれた部分とそうでない部分のコントラストが美しいです。
- 砂壁模様(すなかべもよう):
-
- 砂や微細な骨材を混ぜ込んだ漆喰で塗り、均一な仕上げを施すことで、微細な粒子が表面に見える模様を作り出します。これにより、自然な風合いが演出されます。
- 線模様(せんもよう):
-
- 直線や曲線などの模様を漆喰で描く手法です。伝統的な日本の文様や現代的なデザインが用いられ、部屋にアート的な要素を加えます。
- 縞模様(しまもよう):
-
- 漆喰を異なる色で塗り分け、ストライプ状の模様を作り出します。これによって、壁面に動きや奥行きを与えることができます。
- 文様や模様の刻印(もんようやもようのこくいん):
-
- 模様や文様を作り出すために、特殊な型や刻印を用いる方法です。これにより、伝統的な日本の文様やモダンなデザインが漆喰に刻まれます。
- 流し仕上げ(ながししあげ):
-
- 漆喰を垂らすことで、流れるような質感を生み出す手法です。これにより、動的で自然な表情が漆喰壁に加わります。
- 錆び模様(さびもよう):
-
- 特殊な技法を用いて、錆びた鉄や古い木の風合いを漆喰で模倣する手法です。これにより、ヴィンテージ感やアンティークな雰囲気を醸し出します。
塗り壁のメンテナンス方法
塗り壁には、前述した通り漆喰や珪藻土、土壁など様々な種類があります。
特性として、汚れやひび割れが起きやすいという弱点があります。そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。
塗り壁のメンテナンス方法は、壁の素材や汚れの程度によって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
・ハタキや掃除機でホコリを落とす
・消しゴムやメラミンスポンジで手垢や小さな汚れを落とす
・中性洗剤を使って頑固な汚れを落とす
・漂白剤を使って植物性色素の汚れを落とす
・サンドペーパーでひび割れや欠けを削り落とす
・塗り壁材で上から塗り直す
ひび割れが起きることがある
- クリーニング:
-
- 塗り壁の表面は定期的に掃除やクリーニングが必要です。特に外壁は風雨や汚れが付着しやすいため、軽い水洗いや柔らかいブラシでの掃除が効果的です。
- 傷やひびの補修:
-
- 塗り壁にできた小さな傷やひび割れは早めに修復することが重要です。修復用の漆喰や補修材料を使って、傷やひび割れを埋め、表面を均一に整えます。
- 表面の再塗装:
-
- 塗り壁の表面が経年劣化してくると、色あせや劣化が見られることがあります。定期的に表面を再塗装することで、新鮮な外観を維持できます。
- 防水処理:
-
- 特に外部の塗り壁は雨風にさらされるため、防水処理が重要です。外壁に防水性のあるシーラーを使用するか、適切な防水塗料を塗ることで、壁を水から保護できます。
- 植物の管理:
-
- 塗り壁の周りにある植物やつる植物が壁に絡まることで、湿気が壁に留まりやすくなり、カビや劣化の原因となります。植物の管理に注意し、定期的に検査してください。
- 通気性の確保:
-
- 塗り壁は通気性があり、調湿効果が期待できます。塗り壁が何らかの理由で通気性を失うと、湿気の溜まりやすい状態になります。通気性を確保するために、不要な塗料や被膜を避けることが大切です。
- 定期的な点検:
-
- 塗り壁の状態を定期的に点検し、異常があれば早めに対処することが大切です。雨漏りやひび割れ、カビの発生などに留意しましょう。
これらのメンテナンス手順に従って、塗り壁を定期的に管理することで、美観を維持し耐久性を向上させることができます。また、プロの左官職人による専門的なメンテナンスを検討するのも良いでしょう。
注文住宅ならAIWA匠へ
家を造るのは、現場にいる職人さんです。厳しい修行を経て一人前になった職人さんは技術を日々追求する事に傾注している為、営業と言われるものが不得意です。一方私達は資金の事、住環境の事、住宅の性能の事、将来的な間取りの事は非常に得意としています。
自分の技術を活かせる仕事をしたい一流の職人さんと、あらゆる事例にあった提案をしてくれるデザイナーと、何をどう進めたら『デザインの良い、暖かく、安心な家』が建てられるのかとお考えのお客様との共同作業により、コストを抑えて本当にいい家が出来ます、どれかが二流だと偏った家になってしまいます。地域に合った丈夫で長持ちするデザインの良い家を造り続けていきたいと思います。