建ててからでは遅い?後悔しないために構造見学で確認すべき4つのポイントを解説します!

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一生に一度の家づくりで、「思っていたより耐震強度がなかった」だとか

「想像していたよりも寒い家」だった、という事態は避けたいですよね。

特に注文住宅をお考えの場合、打合せをする会社ごとにそれぞれの施工の違いや

性能の違いがある上に、カタログ情報や営業マンの話ではどれも良く

感じてしまいがちです。

しかし現実的には暮らし始めてから「思っていた性能ではない」といったことや、

結露や体感温度などで契約前に聞いていた話とのギャップを感じてしまいがちです。

家を建ててから後悔しないためにはカタログ上の性能だけでなく、実際に施工されて

いる構造部分にも目を向けることが重要と言えるでしょう。

そこで新築するからこそ確認すべき構造見学と、そのポイントについて解説します。


ー目 次ー

1.構造見学とは?

 ・構造見学と完成見学の違い

 ・構造を見る方法とは?

 ・見学できるタイミングとは?

2. 構造見学で確認すべきポイントとは?

 ・基礎と床組といった家の土台となる部分について

 ・柱や梁といった躯体と耐震性について

 ・断熱材の施工や隙間の処理といった高気密高断熱について

 ・雨水の侵入を防ぐ防水処理と壁内結露を防ぐ通気について

3. 構造見学をするべき理由とは?

 ・完成してからは見えない部分を確認できる

 ・スタッフや職人の仕事を確認することができる

 ・気になることを直接質問できる

4. 構造見学の注意点とは?

 ・ケガをしないように気を付ける

 ・小さなお子様連れの場合には事前に伝えておく

5. まとめ


1. 構造見学とは

・構造見学と完成見学の違い

家の見学会と言えば、出来上がった家の間取りやインテリア、外観デザインを直接

見ることができる「完成見学会」をイメージされる方が多いのではないでしょうか?

構造見学とは逆に、家を建築している途中である中身を直接見ることができます。

特に新築した家で重要となる耐震や断熱・気密に関する性能については施工に強く

依存します。

「この建築会社に依頼して、ちゃんと丁寧に造ってくれるだろうか?」というのは、

皆様が感じることだと思いますが構造見学をすることでそのような不安を解消する

ことにつながります。

・構造を見る方法とは

では建築途中に見学をするにはどのようにすればよいでしょうか?

近所に気になる建築会社の現場があるからといって、突然行っても安全管理上の理由

からも入れてはもらえないでしょう。

タイミングよく「構造現場見学会」などが開催されるようであれば、申し込めばよい

のですが、構造見学会自体の開催は多くはありません。

そこで、まずは気になる建築会社に建築途中を見学したい旨を伝えてみましょう。

耐震や断熱など性能面・施工にこだわりのある建築会社であれば建築途中の現場を

手配してくれると思いますし、こうした対応でその建築会社のスタンスもなんとなく

分かるかと思います。

・見学できるタイミングとは?

実際の施工を確認するといっても、建築途中であればどのタイミングでも良いわけ

ではありません。

建築現場では工程が進むごとにフロアー材や内装下地(石膏ボード)などによって肝心

の構造部分が隠れていってしまいます。

断熱性などの性能や品質に直接かかわる部分を確認するのであれば、断熱材の施工

直後がおすすめです。

2.構造見学で確認すべきポイントとは?

・基礎と床組といった家の土台となる部分について

長持ちする家を支える基礎部分は必ずチェックすべきポイントと言えるでしょう。

例えば全体的にコンクリートを打つ「ベタ基礎」なのか、それとも立ち上がり部分を

打設する「布基礎」なのかも大きな違いです。それぞれにメリットとデメリットが

ありますので、その建築会社がどのような考えのもとに施工しているかを確認しましょう。

また、住宅にとって湿気は大敵です。構造部分を腐食させてしまい、本来の強度が確保

できなくなってしまうため、どのような結露対策を行っているかもチェックしておきま

しょう。

・柱や梁といった躯体と耐震性について

東海地震や南海トラフ地震など今後も大地震が想定されている中で、家族の安全と財産を

守るために耐震性能は不可欠です。

柱や梁といった構造部分の接合や、地震が来た際の対策がどのようなものかも確認して、

その建築会社の耐震性に対する考えや知識を確認しましょう。

分かりやすい基準として耐震等級を質問してみるのも一つです。

・断熱材の施工や隙間の処理といった高気密高断熱について

寒冷地であるこの松本市・塩尻市・安曇野市では断熱性能などが快適さや光熱費の削減に

直接かかわってきます。

つまり建築途中の断熱材の施工や内容、気密に対する考え方など実物を確認しながら説明

を聞くことで、より建物のことを知ることにつながります。

併せて断熱等級などの性能を確認することを忘れないようにしましょう。

一般的にはUA値(ユーエーチ)という数値で断熱性能を表すため、「この家のUA値はいくつ

ですか?」と聞いてみましょう。

ちなみにUA値は数値が小さいほど外に逃げる熱が少ない、つまりは高性能になりますので

ご注意ください。

他にも気密性も重要。どのような気密対策を行っているのかなども聞いてみることが大事

です。

こうした情報を踏まえたうえで、新築するマイホームの仕様を決定していくことで、より

イメージ通りの快適な生活を送ることができるでしょう。

・雨水の侵入を防ぐ防水処理と壁内結露を防ぐ通気について

日本の住宅、特に木造住宅では雨水の侵入や温度差によって発生する結露によって

きちんとした強度を保つべき構造材が腐食してしまう危険性があります。

そのため雨水の侵入を防ぐためにきちんと防水処理がされているかどうか、また正しく

施工されているかが重要です。

他にも屋外の気温と屋内の室温の温度差などによって壁の中に結露が発生してしまう

ことがあります。これは「壁内結露」といわれ、目に見えないところで柱などの構造材を

腐らせてしまう原因となります。

当然、建物を長持ちさせるために正しい防水や結露対策がありますので、建築会社に

確認してみましょう。

3.構造見学をするべき理由とは?

・完成してからは見えない部分を確認できる

 構造見学の最大のメリットは、仕上がってからでは確認できない「性能」や「品質」に

直結する施工を、直接確認することができることです。

極端な言い方ではありますが、キッチンやユニットバスなどの設備機器やサイディング材

などの外壁のデザイン、フローリング材やドア材にビニールクロスなどの内装材などは、

仕入れればどこの建築会社でも同じような仕上がりになります。

しかし構造部分はそうではありません。

残念ながら採用した建材の相性がよくなかった、正しく施工されていなかった、などと

いったことが原因で、暮らし始めてから後悔するということは起こりえます。

だからこそカタログに「高性能」と書いてあるから、人柄の良い営業マンが「大丈夫です」

と言っているからではなく、一度ご自身の目で確認して納得して家づくりを進めることが

大切となります。

スタッフや職人の仕事を確認することができる

家の性能に関して言うと、建築物省エネ法という法律が改正され2025年4月より省エネ

基準適合が義務化されました。

つまり断熱性能と給湯器などのエネルギー消費量が一定の基準を満たしていない家は

建築の許可が下りなくなったということです。

さらに2030年にはこの基準がいわゆる「ZEH(ゼッチ)基準」という、これまでの補助金を

申請する際に満たす性能が義務付けられる予定です。

断熱性能を表すUA値という数値で、断熱性が基準を下回り消費エネルギーの多い家は

そもそも建築できなくなったということです。

ですがこれですべての家が「冬暖かく過ごせる快適な家」になったのでしょうか?

残念ながらそうとは言い切れません。

なぜならUA値などはあくまで計算上のものだからです。

仮にどれほど高性能な断熱材を採用しても、正しく施工されていなければ数値通りの性能

を発揮してくれません。

だからこそ構造見学により、どのような施工を行いどのような現場の状態になっている

のかを、自分の目で確認することが後悔しない家づくりにつながります。

・気になることを直接質問できる

現在インターネットなどを通じて様々な情報を瞬時に手に入れることができます。

ただ断片的な情報も多いため、それが「家」として完成したイメージにつながりにくい

場合もあります。

そこで気になることはとりあえず聞いてみることをおすすめします。

例えば取り入れたい断熱材があったとして、建築会社が違う断熱材を採用しているので

あれば「なぜその断熱材を採用しているのか?」

「希望の断熱材を使用することはできるのか?」などを確認してみましょう。

こうした質問を投げかけることで、その建築会社の建物に対する考え方や意識を確認する

ことができますし、メリットやデメリットなども確認することでより自分の理想に近い家

にすることもできるでしょう。

気になることや疑問点に「多分大丈夫だろう」は厳禁です。

必ず建築会社の姿勢や担当者の知識、提案されている内容に納得してから話を進めましょう。

4.構造見学の注意点とは?

いざ構造見学会に参加するとして、どのような点に注意すべきでしょうか?

見るべきポイントなど前述の通りなのですが、それ以外にも注意すべき点があります。

・ケガをしないように気を付ける

当然ではありますが、建築現場はモデルハウスなどとは違い危険な箇所がいくつもあります。

足元に段差があったり基礎がそのままになっている場所がありますし、階段や手すりなども

無いため吹き抜けの周辺などは転落の危険性がありますので、必ず建築会社の指示に従って

危険な場所に近づかないようにしましょう。

・小さなお子様連れの場合には事前に伝えておく

先程のお話の通り、建築現場には危険な場所も多く、そのため小さなお子様がいる場合は

特に注意が必要です。

モデルハウスのようなキッズスペースは無く、お子様の動向が気になって施工をしっかり

確認できないようでは、せっかくの機会がもったいないといえます。

そのため事前に建築会社へ相談して、スタッフの増員などが可能かどうか等も相談してみ

ましょう。

可能であればじっくりと構造見学を行えるよう調整して、この機会に疑問点や不安を解消する

ことができれば、より理想の家づくりに近づくことができます。

5.まとめ

今家を建てるのであれば性能や品質はとても重要な要素です。

建築会社のパンフレットを見ると高気密高断熱や、冬暖かいといったフレーズは必ず見受け

られると思います。

ただこうした断熱性能・UA値はあくまで計算上のもので、実際の家がどのように施工されて

いるかは別問題です。

だからこそ家づくりで失敗しないためには「どうせ見ても分からない」と思わずに、構造見学

を行うことによって、建築会社の現場の様子や施工に関して気になることを解消することが

重要となります。

百聞は一見に如かずという言葉があるように、見て納得の上で理想の家づくりに近づけてみ

ましょう。

🌈6/29(日)~7/6(日)まで松本市にて『構造見学会』開催いたします🌈

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